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【大阪梅田】総合進学コースの新事業提案!日清製粉と共に「私たちが望む未来」をどう実現する?
今回の課題研究では、数ある企業の中から日清製粉グループを選び、企業研究とアンケート調査を行いました。「信を万事の本と為す」という社是を持つ同社について調べ、「私たちが望む未来」を実現するための新事業提案を考えています。生徒たちは実際の企業課題に向き合うことで、教科書では学べない実践的なスキルを身につけながら、社会への理解を深めています。
日清製粉グループは、小麦粉をはじめとする製粉事業で国内トップシェアを誇り、「安全・安心」をモットーに日本の食文化を長年支えています。海外にも積極的に展開し、世界規模で事業を広げています。企業理念「信を万事の本と為す」は、品質への徹底したこだわりと消費者への信頼を大切にする姿勢を表しています。
生徒たちは企業の歴史や事業内容を詳しく調べる中で、同社が単なる製粉会社ではなく、食の総合企業として多角的に事業を展開していることを発見しました。また、長年培われてきた技術力と品質管理のノウハウが、現代でも競合他社との差別化要因となっていることも分かりました。しかし、「日清食品」や「日清オイリオ」などの他の会社と混同されることが多く、日清製粉グループそのものの知名度はそれほど高くないという課題があります。
校内でアンケート調査を行い、日清製粉グループの知名度や食に対する意識について調べてみました。その結果、6割以上の人が日清製粉と日清食品・日清オイリオを同じ会社だと思っていることが分かります。この結果は、生徒たちにとって予想以上に深刻な認知度の問題であることを示しており、企業名の類似性がもたらす課題の大きさを実感する機会となりました。
食品を選ぶときに重視することは「アレルゲンの有無」「栄養バランス」「価格」「安全性」の順で、食生活の悩みとしては「栄養の偏り」や「野菜不足」がたくさん挙がっています。特に同世代の回答からは、健康への意識は高いものの、忙しい日常の中で理想的な食生活を実現することの難しさも浮き彫りになりました。このことから、多くの人が健康を意識していることが見えてきます。
いくつかの班に分かれて、具体的な新事業の提案を考えていきました。ある班は知名度を上げることに注目し、焼いている途中で色が変わる「色の変わるパン」を提案しました。見た目のインパクトでSNSで話題になり、特に若い世代に知ってもらえると考えています。この提案には、従来の製粉技術に新しいアイデアを組み合わせることで、企業の革新性をアピールできるという狙いもあります。また、「印象に残るCM作り」も大切だと提案しています。
別の班は、みんなが健康を気にしていることに着目し、「栄養バランスを良くする」「野菜不足を解決する」新商品の開発を提案しました。具体的には、野菜パウダーを練り込んだ小麦粉や、栄養強化された製品ラインナップの拡充などを考えています。生徒たちは、アンケート結果と企業の強みを結びつけることで、現実的で実現可能性の高い提案を心がけています。日清製粉グループの「安全・安心」という強みを活かしながら、今の時代に求められている商品を作ることが大切だと考えています。
今回の課題研究を通して、生徒たちは日清製粉グループの「知名度の低さ」と「健康志向への対応」という二つの課題を見つけ、SNSを活用した話題性のある商品作りと健康志向商品の開発という解決策を提案しています。
次回の記事では、イオンリテールを選んだ生徒たちの活動を取り上げます。このように複数の企業を同時並行で研究する課題研究という授業は、生徒たちの主体性を育み、社会で本当に必要な力を身につける貴重な機会となっています。
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