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【大阪梅田】総合進学コース 増加する詐欺の手口とは? 1年生情報リテラシーの時間で調べてみた!
近年急速に被害の件数が増えつつある「詐欺」。「特殊詐欺」ともいわれるさまざまな詐欺が昨今横行しており、多数の被害者が出ています。詐欺の被害に狙われるのは高齢者も含まれますが、やはり社会に関してまだまだ知識が少ない学生もその対象です。
1年生の総合進学コースにおいて、火曜・木曜と情報関係の授業を行っています(「情報リテラシー」と「情報処理」)が、今回は詐欺について、「どのような詐欺があるのか?」・「なぜ詐欺に引っかかるのか?」といった観点から調べ、発表してもらいました。詐欺の内容によっては、ネットリテラシーも求められるものもありますが、今回はどのような発表になったのでしょうか?
詐欺対策の授業を高校生の時点で学ぶメリットや今回の発表における評価の観点、および生徒たちのようすを併せて紹介しましょう。
高校生の段階で「詐欺対策」を行う必要性って―?
高校生に詐欺対策を教える必要性は、先述のとおり若年層が詐欺のターゲットとなることが増えている現状を踏まえ、非常に重要です。以下にそのメリットをまとめてみました。
1. デジタル環境の拡大
高校生はスマートフォンやパソコンを頻繁に使用し、SNSやインターネット上でさまざまな情報にアクセスしています。これにより、オンライン詐欺やフィッシング詐欺に巻き込まれるリスクが高まっています。正しい知識を持っていることで、こうした詐欺を未然に防ぐことが可能となります。
2. 経済的被害の防止
高校生はアルバイトやお小遣いでお金を管理し始める時期です。彼らが詐欺に遭うと、経済的損失を被るだけでなく、その経験がトラウマになり、将来の金融行動にも悪影響を与える可能性があります。詐欺の仕組みやその防止策を教えることで、自己防衛力を高め、被害を減らすことができます。
3. 社会的責任と周囲への波及効果
高校生が詐欺に関する知識を持つことで、家族や友人など周囲の人々にも情報を共有し、広い範囲で詐欺被害を防ぐことができます。彼らが正しい情報を持っていれば、他者が詐欺に巻き込まれそうな際にアドバイスや助言ができるようになります。
4. 早期教育による意識向上
若い時期から詐欺に対する意識を高めることで、大人になっても危機管理能力を身に付け、詐欺に対して冷静かつ適切に対応できるようになります。早期に正しい情報を学ぶことは、生涯にわたる安全な行動の基盤を築く助けとなります。
5. 技術の進化と詐欺の多様化
詐欺手法は技術の進化に伴い高度化しており、巧妙な手口が次々と生まれています。例えば、SNS上でのなりすましや、電子決済サービスを悪用した詐欺などがあります。高校生がこうした詐欺の特徴を理解しておくことで、迅速に不正を察知し、被害を防げる確率が上がります。
このように、高校生に詐欺対策を教えることは、個人の安全を守るだけでなく、社会全体の防犯意識を高めるためにも重要となります。これにより、高校生は情報リテラシーを持ち、責任あるインターネットの利用者として成長することができます。
大阪梅田校の生徒たちはどのように調べ、発表したのか?
今回の発表までにはおよそ1か月ほどの調査の期間およびスライドの作成期間を設けて、発表してもらいました。今回、教員から
● 見やすく、分かりやすいスライド作成
● 証拠(エビデンス)の提示
● 問いかけなどを行う工夫を凝らす
といったことを提示しました。
生徒たちは、まず近年多発している詐欺の例を複数挙げていました。オレオレ詐欺に始まり、通信販売詐欺、国際ロマンス詐欺など、ひとつ詐欺といっても様々な観点から詐欺の例をいくつか挙げていました。次に、その手口や実態について調査していました。なかには自身が詐欺に遭いそうになったという生徒もおり、リアリティにあふれていました。
さて、発表の時間。どのグループも「見やすく、分かりやすいスライド」を作成していました。目次を最初に示したり、見やすい色・配置を用いたりすることで、工夫を凝らしていました。またグラフなどを提示しているグループもあり、しっかり証拠付けを行っていることが分かりました。ただ引用元を示していないグループもあったので、そこは要改善ですね。
発表の仕方にも工夫を凝らしていました。最初にオーディエンスに対し質問を行うなど、聞いている側を飽きさせない工夫をしており、準備をしっかり練っていることが分かりました。
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