【学習】井伏鱒二を凌駕しよう。「寒いほど独りぼっちだ!」を超えよう選手権開催!

3年生の国語Ⅲの授業では井伏鱒二の『山椒魚』を扱っています。『山椒魚』は主人公の山椒魚自身のセリフがとても印象的に配置されており、そのセリフをどのように解するかで物語の妙味が変わってきます。そのセリフの中でも4段落の最後にある「寒いほど独りぼっちだ!」のセリフは「山椒魚」の孤独さやみじめさ、絶望感をこれ以上ないというくらい端的に表現している言葉です。「山椒魚」の置かれている状況をこんなにも簡潔に言い表せるところに、後世に作品が受け継がれる作家の凄さがあるのだとしみじみ感じます。
しかし、ひょっとしたら、この言葉を超える表現があるかもしれません。3年生国語ⅢのSクラスでは、この言葉を超える、「山椒魚」の状況や心情を表す言葉をグループで考え発表するという授業を実施しました。さまざまな表現が出ましたが、クラスの投票の結果、一位をとったのは、「もはや花粉も友人に思えてきたじゃないか・・・」でした。
岩屋を汚す花粉は煩わしいものでしかなかった「山椒魚」も、孤独さに耐えられず花粉にまでも友情を感じるほどになる・・・という、「山椒魚」の孤独さや絶望感を見事に表す言葉だと思います。
それ以外にも、「ああ、宙にポツンと投げ出された宇宙船のようだ」や「ああ、9月の夜に鳴き疲れた蝉のようだ」など、多彩な言葉があふれました。
自分が感じたことを言葉に表すことの難しさ、楽しさ、そして物語を深く読み込むことで得た感慨を生徒自身が大切にし、これからの人生の糧にしてくれることを強く願います。

1位をとった作品を発表したグループ。セリフに至るまでを少し朗読し、感情豊かにセリフを朗読しました。
季節外れに取り残された蝉に、「山椒魚」の思いを載せた作品。視点が面白いですね。
1位を取った作品。グループでSchool tactを使って作品を仕上げました。
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