【大阪梅田】総合進学コース ”宇宙の日”ついに開催! 「宇宙」について考える教育のメリットとは―?

「宇宙」について考える1日

先日、専修学校クラーク高等学院大阪梅田校にて「宇宙」について考え、知識を深める宇宙教育プログラムのイベントが行われました。このイベントが行われたきっかけといたしまして、連携校であるクラーク記念国際高等学校が毎年11月10日を”宇宙の日”として決めたことが挙げられます。
11月10日は日曜日でしたので、開校日である11月11日に、クラーク大阪梅田校では午前中に全国規模の宇宙教育セッションを受け、そして午後にクラーク大阪梅田校独自のイベントを開催いたしました。「宇宙教育」を主として行っているのは総合進学コースですが、今回は他のコースの生徒も参加した大規模なものとなりました。
それではこの”宇宙の日”の教育イベントはどのように行われたのでしょうか?今回は「宇宙教育」を高校生の段階から進めるメリットも紹介しながら、宇宙教育プログラムの大阪梅田校イベントをレポートしていきます。

「宇宙教育」を行うメリットは?

連携校であるクラーク記念国際高等学校では2年前より宇宙教育プログラムと称し、宇宙教育を高校生に提供することをしてきました。これまでに全国の校舎で宇宙探究部を設けたり、人工衛星を飛ばしたりし、宇宙への関心を高めようと努力してきました。今年度は宇宙探究部の活動報告や実際に宇宙に関して取材を重ねてきた朝日新聞社の記者の基調講演およびパネルディスカッションをすることで、宇宙に関し考えるきっかけづくりを行いましたが、それではそもそも宇宙教育をするメリット、そしてなぜ今求められるのかをみなさんご存じでしょうか?
宇宙教育を行うメリットとしては、以下の7つがあります。

① 科学的リテラシーの向上
宇宙教育は、物理、化学、生物、数学といった科学分野の知識を総合的に学ぶ機会を提供します。宇宙に関する実験や研究は、多くの科学的概念を応用するため、生徒たちは科学的な思考能力を高めることができます。現在、理数系の知識獲得・思考力上昇を国がかりで取り組まなければならないため、行うのは必然といえるでしょう。

② STEM(科学・技術・工学・数学)への関心を喚起
宇宙教育は、STEM分野への興味を刺激し、将来のキャリア選択につながる可能性があります。ロケットの設計、人工衛星の運用、宇宙探査など、実際のプロジェクトを通じて、技術やエンジニアリングの魅力を体感できます。理数系の興味・関心が薄れる中、非常に重要なタームとなっているのです。

③ 創造力と探究心の育成
宇宙の広がりや未知の世界について学ぶことで、生徒たちの創造力や探究心が刺激されます。「地球外生命は存在するか」「人類は他の惑星に移住できるのか」といった問いは、生徒に創造的な思考を促します。これからの時代において、探究に取り組む姿勢や創造力は必要となります。伸ばすきっかけとなるのです。

④ 地球環境への意識の向上
宇宙から見た地球の姿を学ぶことで、地球環境の重要性を実感できます。宇宙教育は、持続可能な社会の実現や環境保護への関心を高める契機になります。気候変動や異常気象など予測不能な自然環境でこれから生き延びていかなければならない我々にとって、この向上は必要となります。

⑤ 国際的視野と協力意識の醸成
宇宙開発は多くの場合、国際協力によって進められます。このため、宇宙教育は異文化理解や国際的な視野を養う機会を提供します。例えば、ISS(国際宇宙ステーション)の運営などは国際協力の好例です。日本を含め、アメリカ、中国、ロシアなどこぞって各国が宇宙開発に乗り出しています。技術の進歩・開発の競争など国際的な関心を高めるきっかけとして宇宙教育は必要となります。

⑥ 問題解決能力の向上
宇宙ミッションやシミュレーション活動では、チームで課題を解決する力が求められます。これにより、生徒たちは現実的な問題解決能力やコミュニケーションスキルを養うことができます。これらのスキルは主に総合進学コース生が伸ばしているといえるでしょう。

⑦ 未来社会への準備
宇宙産業は、AI、ロボティクス、資源管理、医療技術などの進展と密接に関係しています。高校生のうちから宇宙教育に触れることで、未来の産業や社会構造に適応する力を持つ人材を育成する土壌が形成されます。特にプログラミングスキルを養成しようとしているプログラミングコースなどに期待される内容といえます。

このように宇宙教育を行うメリットはとても多いといえます。連携校であるクラーク記念国際高等学校が取り組んでいる宇宙教育の詳細を知りたい場合は以下のリンクに是非アクセスしてください。

クラーク大阪梅田校で行われた独自企画の詳細は?

今回開催された“宇宙の日”イベント。午前中は、連携校であるクラーク記念国際高等学校を含めた全国規模のオンラインイベントを生徒たちが鑑賞しました。そして午後は場所を大阪梅田校に移し、本校独自の企画を実施しました。主要なプログラムとして、京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科 教授であり、神山天文台台長および神山宇宙科学研究所 所長を務める河北秀世教授による特別講演と、総合進学コースの生徒たちとの「宇宙探究」に関するパネルディスカッションが行われました。
まず、「宇宙ビジネスの今日と将来」と題して、京都産業大学の河北秀世教授にご講演いただきました。講演をお願いした背景としては、大阪梅田校の教員と河北教授とのご縁があり、そのつながりをきっかけに依頼させていただきました。ご多忙の中、日程を調整してわざわざ大阪梅田校までお越しいただき、生徒たちに非常に貴重なお話をしてくださいました。講演では、現在注目されている宇宙ビジネスの最前線について、たとえば民間による宇宙開発やスペースデブリ問題といった具体例を挙げながらご紹介いただきました。また、人工衛星の姿勢コントロールを真似た実験なども行われ、実際に生徒が体験する場面もあり、会場は大いに盛り上がりました。
次に、総合進学コースの生徒と河北秀世教授による「宇宙探究」に関するパネルディスカッションが行われました。このディスカッションでは、生徒たちが現在「総合実践」という授業で取り組んでいる「宇宙探究」をテーマに、自らの疑問やアイデアについて意見交換を行いました。生徒たちは、宇宙について抱いている素朴な疑問や、自ら考えたアイデアのメリット・デメリットを、京都産業大学 神山天文台台長も兼任される宇宙物理研究界の第一人者である河北教授に直接質問しました。河北教授からは、神山天文台の台長としての豊富な知見と、宇宙物理学者としての深い専門性を活かした、客観的かつ的確なフィードバックをいただきました。その指摘は時に厳しくもありましたが、生徒たちにとって非常に貴重な学びの機会となりました。生徒たちはこの貴重な機会を最大限に活用しようと積極的に質問を重ね、その姿はまるで研究者のようでした。この経験を通じて、総合進学コースの生徒たちはさらにアイデアを磨き上げ、新たな発見や成長へとつながっていくことでしょう。これからの彼らの取り組みがますます楽しみです。
生徒たちは熱心に講演に耳を傾けつつ、与えられたワークシートに考えたことなどを転記していました。
生徒たち含めなかなか宇宙に関してあまり考えることのない日々がありますが、しかし宇宙開発などが進むにつれ、「宇宙の存在」は間違いなく我々に近づいています。生徒たちは「なぜ今宇宙について考えなければならないのか?」という問いを持ちながら、今回の宇宙教育イベントに取り組んでくれたであろうと思います。

このように専修学校クラーク高等学院大阪梅田校―特に総合進学コースでは、現在必要とされている宇宙教育をはじめ、これからの社会で求められる探究力や主体性、思考力、表現力などさまざまなスキルを身につけられるのです。他にも探究の教材はたくさんあります。
是非一度、クラーク大阪梅田校に足を運んでいただき、総合進学コース生のいきいきとした姿、探究に熱心に取り組む姿勢をご覧いただければと思います!

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