【大阪梅田】教科シリーズ① 『伊勢物語』「芥川」の魅力とは!?~国語科・古典~

クラーク大阪梅田の授業は総合進学コースやパフォーマンスコースなどの特化型のコース授業もありますが、入試にも扱える科目の知識を学ぶ教科授業も行っております

教科授業に関しては以前どのような教科があり、授業風景を一部紹介しました。

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通常授業の様子はこちらをチェック!

今回からはそのような教科授業を、各科目の内容の魅力も伝えながら紹介していこうと思います!

目次
1 クラーク大阪梅田の古典の授業について
2 古典を学ぶ理由
3 『伊勢物語』「芥川」について

 3-1 『伊勢物語』ってどんな物語?
 3-2 「芥川」ってどんな話?
 3-3 「芥川」の魅力
4 授業の様子と教員の狙い
 4-1 「芥川」を学んだ生徒の様子は?
 4-2 教員の狙いは?
5 まとめ ~古典の奥深さを共に学ぼう!~

1 クラーク大阪梅田の古典の授業について

クラーク大阪梅田校では2学年のみ、週2回古典の授業が行われています。習熟度を3つに分けることで、その生徒に合った理解度で授業を進めるので、古典に苦手意識や不安を持っていても大丈夫です!

2 古典を学ぶ理由

言語や文化のルーツを理解するだけでなく、歴史的な背景や価値観を知ることができるためです。また、古典文学は美しい言葉や深い哲学を含んでおり、それを学ぶことで自己表現や思考力を豊かにすることができます。さらに、古典を読むことで、古代から現代に至るまでの文学の流れや影響を理解し、他の文学作品や文化との関連性を把握することができるのです。

3 『伊勢物語』「芥川」について

3-1 『伊勢物語』ってどんな物語?

平安前期の歌物語で、現存する歌物語中最古の作品とされています。古くは『在五が物語』、『在五中将日記』などの異称もあったようです。各編において、在原業平を主人公としているとされています。作者も不詳で、伊勢という者が書いたとか、在原業平が自分で書いたとか言われており、紀貫之が書いたのではないかという説が近年有力となりつつありますが、これもまた特定は困難であるとされています。在原業平と思われる男性が元服してから死ぬまでの一代記風の体裁が取られ、ほとんどすべての段が「昔、男ありけり」あるいは「昔、男」という言葉で書き出されています。しかし、その中には明らかに業平ではありえない人物もしばしば現れており、また業平の死後に起きた事件も書かれています。内容は男女の恋愛を主としますが、友との愛、親子の愛もあり、純愛とは趣の異なる遊戯的な男女交渉や宴席での献詠など地方への旅の旅愁を主題としたものもあります

3-2 「芥川」ってどんな話?

昔ある男性が、身分の釣り合わない高貴な女性をやっとのこと盗み出して、芥川のほとりまで連れ出しました。草の「露」でさえ「あれは何ですか?」と聞くほど、女性は大切に育てられていたのです。
途中雷雨が激しくなってきたので、男性は女性を荒れ果てた蔵に避難させ、男性は戸口に立って番をしていました。しかし、早く夜があけてほしいと願う男性の気持ちとは裏腹に、鬼が現れて女性を一口で食べてしまったのです。夜が明けて女性がいないことに気がついた男性は、地団駄をして泣き悲しみ、

白玉か何ぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを

「あの露は真珠ですか、何ですか」と尋ねたときに、「露だよ」と答えて、その露が消えるように私も死んでしまえばよかったのに、と詠いました

高貴な女性を連れ出したのはいいものの、結局鬼(この場合は女性の兄)に連れ戻されるというなんとも儚い話です。

3-3 「芥川」の魅力

「芥川」は身分としてはとても低い男が、到底かけ離れている高貴な女性を略奪し、あばら家に逃げ込むといういわばドラマのようなシーンが魅力的です。また作中で出てくる和歌において女を失って悲しい思いをするくらいならいっそ女が死ぬ前に自分が消えてしまった方がよかったのにという極端であるが悲しい気持ちを表現しているところも魅力的です。

4 授業の様子と教員の狙い

4-1 「芥川」を学んだ生徒の様子は?

「芥川」はここまで見てきた通り、現代とは全くかけ離れている世界観の物語です。したがってそのときの様子を教員の説明も補足しながら、イメージする必要があります。

このシチュエーションがどのようなものであったのか、想像させるために教員も熱く、身体を使って紹介しています

また、この「芥川」では古典文法においても重要な箇所が多くあります。係り結びの「なむ」など新たに覚えることもたくさんあります。

生徒たちはそれぞれに自分で頭の中で思い描きながら、「芥川」のシリアスさや現在と違うところを抑えながら学んでおりました。

4-2 教員の狙いは?

国語科の主任教員に今回の授業の狙いを聞いてみました。

「芥川」は古文の中でも初めの方に学ぶ話なので、当時の結婚までの流れを教えるんです。意図としては、古文を読むときにその時代背景まで分かって読むと面白い上に、現代と比較して違うところや同じところを知ることでまた新たな視点で見ることができるということを伝えたいのです。
「芥川」の場合は、女が露を知らないこと、大の男が足摺りをするところや、和歌を通して気持ちを歌うなど(現代と比べると)「え?」ってなることが多いのでそこを紐解くのが面白いかな、と。

5 まとめ ~古典の奥深さを共に学ぼう!~

このようにクラーク大阪梅田校では、あまり身近には触れない「古典」を通して、現代と比較しながら、その面白さを享受できる授業が備わっています。習熟度に分かれることで「古典は苦手だ…」、「点数取れないから無理…」と思う方でも、安心して、そして楽しく受けることができます
コース授業も勿論魅力的ですが、是非教科授業も見学に来ていただければと思います!

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